2024年11月9日~10日にダナンで開催された国際会議「Advanced Technology in Civil Engineering towards Sustainable Development 2024 (ATCESD2024)」において、PEDI Civil Solutions株式会社は後援企業の一つとして参加しました。(リンク:The 4th Conference on Advanced Technology in Civil Engineering towards Sustainable Development ATCESD 2024) 本会議では、弊社から以下の3つのテーマについて発表を行いました。 特に、テーマ1の発表は「Best Presentation Awards」に選ばれました。(https://atcesd2024.dut.udn.vn/best-presentation-awards-at-the-atcesd-2024-conference/ これらの発表は、持続可能な開発に向けた土木工学の最前線の技術と研究を紹介し、今後の技術革新と発展に向けた重要な一歩となるものです。弊社は引き続き、技術革新を推進し、業界の発展に貢献してまいります。
この度、PEDI研究開発チーム(代表:Nguyen Minh Hai副社長、Nguyen Van Huong開発部長)とダナン工科大学による共同研究開発成果を特許出願済みとなりました。特許名:光透過性材料と産業廃棄物を使用した半透明コンクリートブロックの製造方法;出願No. 2-2024-00342. 本発明は、光を通せて、通常のコンクリートと同レベルの耐力性を持つコンクリートの製造法となり、特許登録は実用性に向ける大きな一歩と考えます。この新しい材料を活用するソリューションを現在ベトナム国内に展開するための提案をしております。 この技術開発は、2年前からダナン工科大学と連携して実施しており、研究成果を複数の国際ジャーナルに論文投稿しました。詳しくは以下の論文をご一読ください。 Journal: Case Studies in Construction Materials https://doi.org/10.1016/j.cscm.2022.e01810 テーマ:Experimental study on 80 MPa grade light transmitting concrete with high content of optical fibers and eco-friendly raw materials Journal: Construction Building Materials テーマ:Experimental study of light transmitting concrete with ultra-high content of polymethyl methacrylate https://doi.org/10.1016/j.conbuildmat.2024.137156
2024年5月31日ダナン市交通運輸局が主催する“インフラ分野における技術開発の成果をダナン市の交通面の向上に適用するセミナー”にて、PEDI社(Dr.Nguyen M.Hai, Dr.Phan H.Nam, Dr.Nguyen V.Huong, Dr.Nguyen P.Q.Duy, Ms.Mai T.T.Thuy)とダナン工科大学と連携するチームが、以下の二つの提案を行いました。 半透明コンクリート材料はPEDIのR&Dチームとダナン工科大学の連携で、2年前から基礎研究を進めており、得られた初期成果を多くの国際ジャーナルに発表してきました。今後は社会に応用するための実用向け研究を引き続き進めております。上記の提案は、ダナン市でのパイロット応用となり、世界でも前例のない取り組みであると考えます。 世界各国では、都市の地質情報をデータベース化、可視化、オープン化する取り組みが以前からされていますが、ベトナムではまだ進んでいないことが現状です。地下空間の計画・整備、都市インフラ整備・維持管理、土地の有効活用等を実現するためには、まず地質情報のデータベース化が重要なステップとなります。PEDIは海外の事例に関する理解、国内の事情・課題を熟知する知識をベースに、国内、まずはダナン市、向けの地質データベース化を実現するための研究を提案しております。 PEDIが追及している研究開発は、現存の社会の課題の解決に直結する“実用性の高い”ものとなります。そのためには、産学官の連携を強化していく事が極めて重要であると本セミナーにメッセージとして強調しました。 本セミナーに関するニュースはダナン市人民委員会のHPにも公開されています。https://sgtvt.danang.gov.vn/-/so-gtvt-thanh-pho-a-nang-to-chuc-thanh-cong-hoi-thao-nghien-cuu-va-ung-dung-khoa-hoc-cong-nghe-trong-linh-vuc-giao-thong-van-tai-tren-ia-ban-thanh-pho?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR0c0KlXOotColFqH7iLFS9ge_hD6GPvprwj9WcjcB7I5Za9n85FTyErV24_aem_ZmFrZWR1bW15MTZieXRlcw
PEDIのスタッフであるDr. Nguyen Minh Hai副社長、Dr. Phan Hoang Nam, and Dr. Nguyen Van Huong (Technical department)を含む研究チームの成果は、建設材料分野のQ1ランクの国際ジャーナルに掲載されました。 本研究では、FRPバーを用いたコンクリート構造物におけるバーとコンクリートの付着力を評価する式の適用範囲と安全係数を提案したものである。これを通して、構造問題を計算する際に、技術者は各規準における設計式をよく理解し、正確に適用することの重要性を強調したものである。発表した論文のリンクhttps://doi.org/10.1016/j.cscm.2024.e03168
PEDI Civil Solutions と Safeplant ーイタリアのローマ Ⅲ大学からスピンオフした企業 (https://safeplant.it) は、2024 年 1 月 1 日にインフラに対する自然災害リスクアセスメントと脆弱性評価に関連する業務提携の覚書 (MoU) を 正式に締結しました。 両社は、互いのリソースや最先端技術を連携し、インフラ施設のライフサイクル全体を通じて自然災害に対する脆弱性及び破壊リスクの統合的かつ定量的な評価を行うプロジェクト等で業務提携を目指す。
PEDIの技術部長 Phan Hoang Nam氏は、最近、ASME (American Society of Mechanical Engineers) から感謝状を授与されました。この謝辞は、2022年のASME Pressure Vessel and Piping (PVP)において、地震工学技術委員会による優れた技術論文の共著者として表彰されたものです。「On the use of artificial neural network technique for seismic fragility analysis of a three-dimensional industrial frame」と題されたこの論文は、Nam氏の地震工学分野への貢献を紹介しています。この表彰は、2023 PVP 会議の耐震工学技術委員会会議で正式に発表されました。 世界的に重要な年次学術イベントであるPVP会議は、世界中から多くの参加者が集まる著名な国際フォーラムとして機能しています。ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア、南北アメリカ、オセアニア諸島にまたがる40カ国以上の関係者から参加されるこの会議は、圧力および船舶工学の最先端技術のためのプラットフォームとして認められています。
PEDIの副社長 Nguyen Minh Hai氏が率いる研究開発チームは、自己感知コンクリートの開発に関する新たな研究成果を国際ジャーナル「Case Studies of Construction Materials」に論文発表しました。PEDI技術開発チームは、カーボンブラック粉末を含むモルタルの電気抵抗率を、温度と湿度の変化を考慮する280回以上の計測結果に基に、推定できる経験式を提案しました。この一歩は、次世代のスマートインフラ整備に有望な材料である自己感知コンクリートデバイスの初期値をキャリブレーションするための重要な前提となります。詳細な内容はこちらをご覧ください。
2025年2月15日、ベトナムにおける都市鉄道および高速鉄道プロジェクトの今後の建設に向けた人材育成に関するシンポジウムが、ダナン工科大学にて開催されました。本シンポジウムには、国内外の研究者、教育機関、企業など約200名が参加し、活発な議論が行われました。 PEDI Civil Solutionsは、本シンポジウムの開催を支援する組織の一員として協力し、都市鉄道建設管理の分野で長年の経験を持つ専門家を基調講演者として招待しました。 基調講演では、PEDIと提携関係にあるJEM Incの代表取締役である大石栄一氏が登壇し、40年以上にわたるインフラ建設管理の経験をもとに、鉄道プロジェクトに関する貴重な知見や課題、教訓を共有しました。また、シンポジウムでは、ベトナムにおける高速鉄道および都市鉄道プロジェクトの計画とその実現に必要な人材育成についての報告が行われました。 ベトナム政府は、ハノイとホーチミン市を結ぶ高速鉄道の建設に向け、国会に投資方針の決定を提案しました。総投資額は約67.34 億米ドル(約10.2兆円)で、2035年の完成を目標として計画されています。このプロジェクトは全長1,541km、23の旅客駅、5つの貨物駅を備えています。加えて、ハノイ・ハイフォン・ラオカイを結ぶ鉄道プロジェクトを含む複数の都市鉄道計画も、2025年より順次進められる予定です。 本シンポジウムを通じて、今後のベトナムにおける鉄道インフラの発展に向けた人材育成の重要性が改めて認識されました。PEDI Civil Solutionsは、引き続き高度な技術と知識を有する人材の育成に貢献し、国際的な知見を活かした建設プロジェクトの推進に寄与してまいります。 本シンポジウムについて報道された新聞記事一覧: https://baodanang.vn/channel/5411/202502/tim-kiem-giai-phap-phat-trien-nguon-nhan-luc-cho-du-an-duong-sat-toc-do-cao-4000805/index.htm https://giaoducthoidai.vn/bat-nhip-dao-tao-nhan-luc-nganh-duong-sat-cao-toc-post719649.html
PEDIが参加する研究開発チームは、11月に Engineering Failure Analysis(SCIE、Q1ジャーナル)にて、次世代埋設型枠に関する論文を発表しました。論文タイトル:“Experimental and finite element analysis of permanent formwork impacts on flexural failures of reinforced concrete beams” 本論文では、プレキャスト埋設型枠に関する実験および解析を通じて得られた知見をまとめており、次世代埋設型枠の開発に向けた基盤的な情報を提供しています。現在、ベトナム国内の建設現場では、木製、鉄製、プラスチック製などの伝統的な型枠が主流となっています。しかし、将来的には省力化・効率化・構造物の耐久性向上を目的とした埋設型枠の適用が期待されています。 投稿論文の詳細はこちらをご参考ください。
PEDI研究開発チームは、「プレストレストFRPシートで補強された種々なRC梁の曲げ性能に関する実験と数値解析」に関する論文を国際ジャーナルに発表しました。この研究は、ダナン工科大学との共同研究プロジェクトの一環として行われました。研究では、実験解析およびシミュレーションの典型的な手法を用いて、プレストレストFRPシートを用いたRC梁の補強効果を明らかにしています。詳細はこちらをご覧ください。